一番大事なのはスピード?数学で問題を解くときに優先すべきこと
みなさんは数学の問題を解くとき、なにが一番大事だと思いますか?
先に言っておくと、
「解くスピード」ではありません!
それも大事なのですが、一番ではありません。
早さよりも大事なことがあります。
ここを意識するだけで、無駄なケアレスミスを減らせるはずです。
今回は、数学を解くのに大事なことが何なのか、解説していきます。
数学で問題を解くときの優先順位
数学で問題を解くときには、気を付けるべき優先順位があります。
”計算の優先度”
- 「丁寧さ・正確さ」
- 「計算の工夫」
- 「解くスピード」
これを意識しなければ、数学の点数は上がりにくくなります。
どういうことかと言うと、
数学は問題を解いて理解していく教科です。
ですから、問題を解く量を増やさなければ、数学の理解力は上がりません。
その問題を解くときに、雑に解いてしまうと、どれだけ問題を解いても無意味になってしまうんです。
この優先順位は、数学の理解力を着実に上げるための順番というわけです。
それぞれについて、もう少し詳しく説明します。
①「丁寧さ・正確さ」
数学の問題を解くときに、まず優先すべきは
「丁寧に・正確に」
解くことです。
具体的には次のような解き方をすることです。
”問題を「正確に」解くコツ”
- 途中計算をしっかり書く
- 図・表・グラフを描いてみる
僕は、どんなに高得点を取る生徒にも、この2つは守るように指導しています。
たとえば、
「文章題の問題は図やイラストを描きなさい」
「確率の問題は場合の数をすべて書き出しなさい」
といった具合ですね。
数学は、確実に問題を解いていく方が、結果的には高得点に繋がります。
それに応用問題や初見の問題に役立つのは、スピードより丁寧な計算です。
ちゃんと問題の「見える化」をしましょう。
②「計算の工夫」
次に大事になってくるのが「計算の工夫」です。
この問題は、みなさんならどう解きますか?
という具合に解く人がいると思います。
でもこれだと計算する数字が大きくて、計算ミスの危険性が高まります。
こうゆうときに「計算の工夫」が必要になってきます。
いかがでしょうか?
見たら分かるように計算の難易度がさっきよりも下がってますよね。
ちなみに今回は、
という「因数分解の公式」を使っています。
という公式を知っていれば、
計算のムダをなくし、効率よく問題を解くことができるわけです。
このように計算の近道を常に考えることが数学で問題を解くには重要です。
③「解くスピード」
3つ目が問題を解くスピードを早めることです。
「問題を解く早さ」を意識するのは、上の2つができてからです。
でも試験では制限時間があるんだから、スピードは大事でしょ?
そう考えますよね?
もちろんスピードは大事です。
だけど「急がば回れ」が数学です。
スピードを優先しすぎると別の問題が出てきます。
「ケアレスミスのリスクがぐっと高くなる」です。
これがあると、自分の実力で解けるはずの問題まで失点してしまいます。
もったいないですよね。
具体的に解くスピードを上げるための方法はこれです。
”解くスピードを上げる方法”
- 途中計算を省略する
- 一度に複数の計算をする
方程式の解を求める計算であれば、
「かっこをはずす」
「移項」
「同類項をまとめる」
「分数をなくす」
みたいな計算手順を一度にやってしまう感じです。
何度も言いますが、これらを最初からやらないでくださいね。
やっていいのは、
「書かなくても途中計算が目に見える」
ぐらい途中計算を書く練習をしてからです。
まとめ
今回の記事のまとめはコチラ⬇︎
- 数学の問題を解くには優先順位がある
- ①途中計算や図を書いて「丁寧に」解く
- ②公式などを使って「工夫して」解く
- ③計算を省略・一括して「早く」解く
- 最初からスピード重視の計算はNG
テストは、いまの実力を測るもの。
できる問題を確実に解いていく方が、高得点への近道です!