数学50点以下の受験生がすぐに20点アップする10個の解法【⑦直線の式】
一次関数・直線の式
一次関数の中でも、直線の式の求め方に絞って解説をしていきます。
後ほど詳しく説明しますが、直線の式の求め方は、
入試や模試に直結する力を付けるための絶好の単元です。
この単元をマスターすることで、数学の解き方に新たな視点が身につくはずです。
例題
変化の割合がでを通る直線の式を求めなさい。
グラフと平行で、軸上の点を通る一次関数のグラフを答えなさい。
を通るとき、をの式で表しなさい。
どうでしょうか。
どれも見たことがあるパターンだと思います。
シンプル要約
一次関数・直線の式のシンプル要約はコチラ⬇︎
とりあえず
とおこう
直線の式を求める問題では、決まったフレーズが用いられます。
- 直線の式
- 一次関数のグラフ
- をの式で表す
このようなフレーズがあったときは、迷わずと書きましょう。
そしての値を求める計算をすることで直線の式を求めましょう。
また、問題を解くときは下記を参考にしてみてください。
これは、問題文の日本語を数式や値に”翻訳”したものです。
*傾きが
→
*切片が
→
*変化の割合が
→
*軸上の点を通り
→
*と平行
→
(平行な直線は傾きが一緒)
*グラフが点を通り
→ にを代入する
解答・解説
※スマホの方は横スクロールで全部見れます。
「直線の式を求めなさい」 → とおく
「変化の割合がで」 →
「を通る」 → にを代入
上記の条件より
は
になる。
これを計算して
したがって求める直線の式は
「一次関数のグラフを答えなさい」 → とおく
「グラフと平行で」 →
「軸上の点を通る」 →
上記の条件より
は
したがって求める直線の式は
をの式で表しなさい → とおく
を通るとき
→ におよびを代入
上記の条件より
は
…①
…②
①と②をとの連立方程式で解いて
したがって求める直線の式は
なぜ大事なのか
直線の式は、この10個の解放シリーズの中でも特に重要です。
なぜ重要なのか。
数学の翻訳力を使うから
これが理由です。
数学の翻訳力とは何かというと、
文章から数式や条件を引き出す力
です。
例えば、例題(2)の
グラフと平行で
このフレーズを見て、
”平行”ということは傾きがグラフと一緒ということだから
直線の式の傾きは
となれるかどうか、ということです。
入試や模試は、
- 初見の問題
- 応用が必要
- 文章題が多い
という特徴がありますよね。
数学の翻訳力があれば、これらを克服できます。
このように数学の翻訳力を育てることで、
入試や模試に強くなる
という恩恵があるわけですね。